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NPO DCC Column Vol.2 ~ドロップキャッチを防ぐには?~

24/7/22 1:00

皆さんこんばんは。ドメイン補完委員会です。

第2回の今回は、第三者によるドロップキャッチを防ぐ方法を話していこうと思います。


 結論から言うと、廃止ドメインのドロップキャッチを完全に防ぐ方法はありません。しかし、廃止されたドメインが悪意のある第三者に取得され、自分や自分達が育て上げたブランドをスパムサイト・アダルトサイト・ウイルスサイト等の悪質なサイトに転用される可能性や犯罪行為に利用されるリスクを極限まで防ぐ方法はあります。


 1つ目の方法は「ドメインを廃止せず、所持し続ける」です。

最も確実な方法は、ドメインを廃止せず、永久的に所有し続けることです。これにより、悪意のある第三者に廃止ドメインを取得され、スパムサイト・アダルトサイト・ウイルスサイト等の悪質なサイトに転用される可能性や犯罪行為に利用されるリスクを回避できます。ただし、この方法はドメインを維持し続ける必要があり、コストを考える必要があるでしょう。


 2つ目の方法は「ドメインのトラフィック量が規定以下になるまで廃止しない」です。

これにより、ドメインの廃止後に悪用されるリスクを減らすことができます。この方法は、トラフィックの監視が必要ですが、コストを抑えることができる点が魅力です。トラフィック量を定期的にチェックし、適切なタイミングで廃止することが可能です。しかし、これには専門的な知識を持っている人が必要ですが、お名前.comが提供する「あんしん廃止」などのサービスを利用するのもいいでしょう。


 3つ目の方法は「サブドメインを活用する」です。

ブランド毎にドメインを使い分けるという方法もあります。もちろん、brand.comなど一目で分かるドメインの方がいいというのもあります。しかしながら、サービス終了後もドメインを一定期間保持しなければ悪用される可能性があるというのは、ファンの皆様の事を考えると憂慮出来ない事だと思います。そこで活用を検討して頂きたいのがサブドメインです。corporate.co.jpなど、企業・団体毎に主要ドメインを持っていると思います。サブドメインは、brand.corporate.co.jpというように「corporate.co.jp」を廃止しない限り悪用をする事が出来なくなります。廃止後、ドメインを維持する事が難しい場合、ドメイン補完委員会のように廃止ドメインの保護を行う団体や企業を探すことも視野に入れるといいと思います。


 最後に、DRP(ドメイン名紛争処理方針)によって悪用されたドメインの移転・取り消しが認められるケースもあります。詳しくは以下のリストを確認して頂きたいのですが、対象とはならない例でも民事・刑事で訴訟を起こす事も可能です。


・DRPの対象となり得る例

・自社名と同じ文字列のドメイン名の登録者から、当該ドメイン名の高額での買い取りを請求された。

・自社の登録商標を用いたドメイン名が使われ、自社の偽商品が販売されている。


・DRPの対象とはならない例

・登録済みのドメイン名の移転に指定事業者が応じない。

・まだ登録していないドメイン名に対する権利を事前に主張したい。

・ドメイン名の違法な使用によって損害を被ったので、損害賠償を請求したい。

・あるドメイン名の文字列や使用方法が公序良俗に反するので、登録の取り消しを請求したい。


 私たちは、制作陣の皆様やファンの皆様が育て上げたブランドを守り続け、スパムサイト・アダルトサイト・ウイルスサイト等の悪質なサイトへ転用されないよう、アーカイブへ接続する等して保護していきたいと考えています。


 「ドメイン補完委員会」へご支援頂ける方は、こちら(https://www.lycoris.studio/npo-dcc/donation-dcc)から支援いただけますと幸いです。なお、当計画に賛同して頂き、ご支援頂いている企業・団体・個人の皆様を掲載していく事も検討しております。


 「ドメイン補完委員会」に関心を持って頂ける方・「ドメイン補完委員会」に参加を検討している方は、ぜひ「お問い合わせ」よりご連絡いただけますと幸いです。

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